リード・ホフマン著「ALLIANCE」 |
ALLIANCE(アライアンス)読了しましたー。
Magic : the Gathering好きの僕としては、Allianceと言えば、かのForce of Willを有した懐かしのエキスパッションです。
さて、一部の人にしか伝わらない事を冒頭に書くのも考え物ですが、せっかく読んだので書評とかしてみます。
書評といっても、本当かんたんに感想書くだけです。
普段あまり読書になれていない僕にとって、どこまで書いて良いのかとか所謂ネタバレのラインとかも分からないので。
著者はLinkedIn(リンクトイン)の創業者リード・ホフマン氏
本書はLinkedIn(リンクトイン)という、アメリカのビジネス特化型SNSの創業者のリード・ホフマン氏によって書かれ、シリコンバレーで多く採用されている"雇用する企業側と従業員との新しい雇用形態・信頼関係の形(アライアンス)"について書かれています。日本ではまだあまり一般的でないLinkedInですが、要はビジネスマッチングと人材ソリューションに特化したSNSと考えれば良いのかな?
僕もこの歳になって初めて転職活動をしたもんで、人材ソリューション業界って企業側の視点でしか見てこなかったんだけど、これめっちゃ大事ねw
なにを今更って感じだろうけど、体験に勝る物なしだぜ本当。
『勤続9年目の僕が転職サイトで転職活動をして思ったこと』
ALLIANCEを読んだ感想(ザックリとね)
もうめっちゃ面白かったです。IT企業に勤めているものの、海外の会社の事とかサクセスストーリーみたいなのってあまり知らなかったんだよね。
ただ、ぶっちゃけ今のIT業界って空前のスタートアップブームというかさなんか凄いじゃん。
・・・と中にいてもこの程度の認識なんですよ。
だから、Facebookの創業ストーリーを描いた「ソーシャルネットワーク」を見ているみたいな感じがしました。
もちろん、話の中心はアライアンスです。
企業と従業員との新しい雇用の形態。
読んでいて「これって理想系じゃん」とかワクワクしました。
こういう働き方が日本でも一般的になれば、本当みんな幸せなんだろうなって思いました。
「コミットメント期間」という約束
コミットメント期間というのを本書で初めて知りました。「へー!こんなのがあるのか」と。
大きく分けて3つのタイプが紹介されているのですが、要は1~5年(場合によってはそれ以上)の「その期間はここで働きます・雇います」の約束をします。
それって普通の事というか、いちいち約束するような事なの?って思うかもしれませんが、このコミットメント期間というのは、雇用する側・雇われる側双方にとってこの雇用関係は適正かという事を随時チェックできるというメリットがあります。
約束の期間の終了前には、次のコミットメント期間を設定するか転職するかという事を双方で話し合います。
日本的な発想ではなかなかこういった事はありませんよね。
優秀な人材であれば出来るだけ長くいて欲しいので、企業側からこういった話をするというのはあまり考えられません。
それでも、社内のプロジェクトに本腰が入らず慰留に慰留を重ねた上残った社員が、会社に今までと同じようなパフォーマンスを発揮してくれるかは不透明です。
コストが上がりパフォーマンスが下がるのであれば、果たして本人の意思に反した雇用は妥当といえるでしょうか。
それであれば、その椅子を新たなハイパフォーマー選出のための大切な1席として有効活用した方が、企業として多くの可能性を得られまたあるべき姿ではないのか。
というような思想ですね。
少なくとも"契約"ではない、企業と社員の信頼によって成立しているアライアンスは、その約束が出来たというだけで非常に強い信頼関係があると言えます。
そういった双方の強い絆を持った社員が社内に残り、残念ながら結べなかった者には気持ちよく卒業してもらう方がリターンが大きいという事です。
アライアンスは転職サイトのポジショントーク?
まぁ、影響されやすい僕も一応LinkedInが人材ソリューションや転職サイトである事はわかっています。論調もそれらのポジショントークという側面も否定できません。
それでも、こういった考え方もあるんだって見識を広げる事は悪い事ではありません。
むしろ固定概念を刷新していく事がイノベーティブなIT業界には大切な事なので。
ポケットの中の戦争
それでもね、思うんだ。ありがとうって言葉。感謝する気持ち。助け合える有難さ。
思いだけで繋がってる事って、しがらみや場合によっては苦痛になる事もあるじゃない。
仲が良いとか悪いとかとは別で。
女の子じゃないけどさ「言葉じゃなく行動で示してよ」って思う事あると思うんだ。
信頼関係って結局そういう小さい積み重ねだから。
本書で言うところの小文字のtransformationみたいに。
それはやがて大文字のTransformationとなり、世界を変えるって信じているから。
ps,本書を勧めてくれた大先輩に心から感謝申し上げます。
0 件のコメント:
コメントを投稿