2014年7月25日金曜日

『渇き。』をネタバレを含み感想など

『渇き。』ポスター
中島哲也監督作品『渇き』


言いたい事を我慢してネタバレケアをしながら感想なんて書けないんで、嫌なら読むな進行で進めさせていただきます。

始まる前から何で『渇き。』なのかを考えていたのですが
開始5分で「なるほど覚せい剤の映画か」と思いつつどうやって落ちに持ってくのか考えながら観ていました。
と言うか、原作があるってエンドロールで知りました。
深町秋生さんという作家さんの「果てしなき渇き」と言うのが原作だそうですね。
僕は殆ど小説を読まないので全く知りませんでした。
深町秋生さんをwikipediaで見てみると、なるほどの『完全自殺マニュアル』。
ナツイですね。

自分の世界にあるもので『渇き。』を表現すると。

重松 清(著)『舞姫通信』
テレビ朝日『R-17』
剣持 加津夫(著)『フォトルポルタージュ「日本の麻薬禍」フラッシュバック』
矢幡 洋(著)『Dr.キリコの贈り物』
エログロのインディーズ映画
昔ブラクラと共によく落ちていたスナフ系動画(イメージ的にはチェコのゴボゴボ)

あたりを良い感じに混ぜた感じかね。
前情報としてグロいってのと暴力描写については聞いていたし
グロ耐性はある方だったけど、やっぱそれなりにグロい。
あ、思ったよりエロくはなかった。別に期待してた訳ではない。訳ではあるな。

僕の書く文章としては珍しく結論を後にまわしていますが
僕のツボです。相当面白かったです。
むしろもっとむちゃくちゃやってもらいたかったくらいです。
それぞれのクズっぷりが最高で、完全に狂ってるキチガイの役所広司に感情移入し、車で撥ね飛ばされる悪役刑事の妻夫木聡をざまあみろ唾棄。
僕的にはここがピークだったからこの路線でシメに入るのかと思ったら後半の15分くらいは、んーって感じで終わりました。
そこ位かな。
まぁでも、自分の手で殺したいのは歪んでいるようで父性愛と思ったな。
そう思えばアリなんだよな。
中谷美紀扮する女教師は何故死体を掘り起こさなかったのか。
それは、我が子じゃないという事ではなく、母性愛と父性愛の違いだと思った。
母性は子を守る。かくまう。隠す。彼女が自分の子どもを庇い、教え子である加奈子を殺したように。
皮肉なようで、最終的にシャブ中になり死体を掘り起こしてまで「この手で殺したい」と呟く主人公の言葉が、
僕には「この手で抱きしめたい」「愛している」と全く同じように聞こえてしまうのだ。
本当に愛していたんだろう。
愛されたい。どうして。
本当に愛していたの?
わからない。
ただ、殺したい。

とまぁ、平日に観るもんじゃないなってくらい疲れましたよ。
本作『渇き。』のキーワード
女子高生。ドラッグ。売春。自殺。不倫。離婚。聖職者の堕落。ヤクザ。
っと今はどうか解りませんがSEO的に言えばフィルタリングで跳ねられるキーワードのオンパレードです。
「ロリコン」でGoogleのフィルタリングが脚光を浴びましたが、ずっと前からありましたよそんなの。
Googleという会社を考えてAdwordsの考え方や採用されているアルゴリズムの癖を見ていれば、どういったものが検索アルゴリズムで採用されるか、するかなんてSEOどうこうじゃなく解ると思うんだけどね。特許なんて漁らなくても解るだろ。
だから解析型のSEOは雑談くらいにしかならないんだよ。
哲学を理解出来ない奴はそりゃ小手先に走るわな。
んでそんな事はどうでも良いんだよ。
『渇き。』に話を戻すと、よくR-15で済んだなと思うよ。
体調が良い時に観た方が良い。
ドラッグ撲滅キャンペーンにもってこいの映画なんじゃないかね。
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